昨日のNHKスペシャルはとても面白かった。

Googleは世界中のすべての情報をマネジメントする。
世界中の書物を情報化(Book Search)、世界中の地形を情報化(Google Map)など、止まることを知らず、急成長を続けるGoogle

その優れた検索表示結果能力は、
現在1日に世界で10億回!利用されている。


その利用率は企業の広告ビジネスに革命を起こし、
企業からの広告料収入は、通常1クリック40円、
高額なモノは1クリック5000円、
年間1兆円の収入がGoogle社に転がっている。


そのGoogleの広告を自分のブログに掲載し、
月収90万を実現しているアメリカのジョン・ゲール君など
いわゆるアフェリトという新しい職層まで生み出している。


もちろん世界のトップクラスの人間が集まるGoogle
月に10万人の求職者が集まるというが、その求人方法も独特。


道端に掲げられた看板
Googleの求職であることは一切書かれていない)


『{eの値中の、最初の連続する10桁の素数}.com』


この回答である「7427466391.com」にアクセスできた者が、
まずGoogole就職の第一段階を突破できるという。


現在、Googleは世界中にWifiアンテナを張り巡らし、人々がどこでも無料でGoogleが利用できる環境を提供することを試みている。


個人が何をどこで検索したのか、購入したのか、
その膨大な個人の嗜好から位置情報までを管理分析し、


ゆくゆくは、個人が道を歩いているときに、
こいつはケーキ好きだから、この先のケーキ屋を紹介する、
こいつは服が好きだから、この先のブティックを紹介する、
というように、人々が求めているものを先取り、


検索しようと思っているワードを検索する手間なく提供する


という革命的なシステムを開発しているという。


アフェリト関係は興味を持っていたし、現在自社のWebSiteを利用して販売促進をやって、SEO(Search Engine Optimization)などをかじっていたので、およその内容は既知であったが、この番組を見たら将来世界はどうなるのか、とても楽しみで興味深く、そして恐ろしい。

また、英国で2008年から発行される国民ID(Identity Cards Bill)も個人特定という意味では似たようなモノだ。

Identity Cards Billは,個人の身元確認を強化する取り組み「National Identity Scheme」に関する法律。17歳以上の全国民を対象に,国民用IDカードの発行などを行う。氏名と住所のほか,光彩パターンや顔,指紋の3種類の生体情報までをデータベース化し,個人を特定できるシステムを作る


サービス向上、セキュリティ強化のためという建て前のもと、個人の情報が誰かに管理されるという世界がいずれやってくるんだろう。